講演情報
[P-062]夏季の和装における温熱的快適性向上のための補正具開発に向けた基礎的検討
*傳法谷 郁乃1、加藤木 秀章1 (1. 実践女子大)
キーワード:
熱中症、着物、温熱的快適性
目的:熱中症が問題となっている我が国において、和裁時の帯周りの暑さが課題となっている。本研究では夏季の和服着用時の温熱的快適性向上のため、腰腹部に装着する補正具を開発すること目的として、まず浴衣着用者の帯周りの発汗状態および不快感を被験者実験により把握し、補正具の材料特性の比較、およびファンによる蒸発特性に関して検討を行った。
方法:被験者実験は、健康な20代の成人女性を対象に、32℃、60%に設定した人工気候室にて、15分間の立位安静の後、20分間の歩行を5分間の立位を挟んで2回継続してもらった。補正具として、綿タオルを4つ折りにして、腹部と腰部それぞれに1枚ずつ配置し、実験前後の重量差を求めた。
異なる3種類(綿タオル、ヘチマ、三次元網状繊維構造体)の材料を対象に、通気性や吸水性等を測定し、またそれぞれの材料にファンの気流を送風した時の乾燥特性を評価した。
結果:タオルに付着した汗の量は、腹部と比較して腰部の方が多い傾向にあり、浴衣着用歩行時に、不快であると申告されあた。材料特性は、ヘチマの吸水性、通気性が高く、ファンを併用したときに、汗を多く蒸発させる可能性が示唆された。今後、和装に適した補正具の形状へと設計を進めることが課題である。
方法:被験者実験は、健康な20代の成人女性を対象に、32℃、60%に設定した人工気候室にて、15分間の立位安静の後、20分間の歩行を5分間の立位を挟んで2回継続してもらった。補正具として、綿タオルを4つ折りにして、腹部と腰部それぞれに1枚ずつ配置し、実験前後の重量差を求めた。
異なる3種類(綿タオル、ヘチマ、三次元網状繊維構造体)の材料を対象に、通気性や吸水性等を測定し、またそれぞれの材料にファンの気流を送風した時の乾燥特性を評価した。
結果:タオルに付着した汗の量は、腹部と比較して腰部の方が多い傾向にあり、浴衣着用歩行時に、不快であると申告されあた。材料特性は、ヘチマの吸水性、通気性が高く、ファンを併用したときに、汗を多く蒸発させる可能性が示唆された。今後、和装に適した補正具の形状へと設計を進めることが課題である。