講演情報
[P-064]古着やおさがりに対する印象と衣服再利用における実態との関連
*深沢 太香子1、小野 美咲1 (1. 京都教育大)
キーワード:
古着、おさがり、世代差、衣服の再利用、印象
目的 不要衣服の再利用に関する情報提供方法や学習教材開発の検討に向け,まず,古着とおさがりに対する印象と衣服再利用の意識と実態について検討した.
方法 本研究では,古着とおさがりに対する印象と,衣服再利用に対する意識と実態を問うアンケート調査を実施した.調査は,18歳以上の264名を対象とし,協力者を年齢より,学生・親・祖父母世代に区分した.
結果 本対象者は,古着をファッションアイテムとして認識しているものの,やや古めかしさを感じ,やや遠い存在として認識していた.特に,古着は,学生世代にとって,ファッションアイテムとしてより強く認知される一方,祖父母世代にとって,あまり馴染みのないものであった.本対象者は,不要衣服をおさがりとして受容することに中庸である一方,その服に対して,着古した使用後感の印象を抱き,おさがりの服でファッションを楽しむことができると思っていなかった.不要衣服を手放す際,本対象者は,他者へ譲渡したり回収箱へ持ち込むなどの,環境に配慮した再利用活動を実践していなかった.年齢の高い世代になる程,不要衣服の譲渡に強い抵抗感を覚え,また,販売に掛かる諸手続きの煩わしさから廃棄するという,環境負荷を意識した活動を実践しない傾向にあった.年齢の高い世代が衣服を手放す時期は,経年劣化が見られた時に多いことと,不要衣服の活用に関する情報を得られにくいことが,廃棄行動に繋がったと考えられる.
方法 本研究では,古着とおさがりに対する印象と,衣服再利用に対する意識と実態を問うアンケート調査を実施した.調査は,18歳以上の264名を対象とし,協力者を年齢より,学生・親・祖父母世代に区分した.
結果 本対象者は,古着をファッションアイテムとして認識しているものの,やや古めかしさを感じ,やや遠い存在として認識していた.特に,古着は,学生世代にとって,ファッションアイテムとしてより強く認知される一方,祖父母世代にとって,あまり馴染みのないものであった.本対象者は,不要衣服をおさがりとして受容することに中庸である一方,その服に対して,着古した使用後感の印象を抱き,おさがりの服でファッションを楽しむことができると思っていなかった.不要衣服を手放す際,本対象者は,他者へ譲渡したり回収箱へ持ち込むなどの,環境に配慮した再利用活動を実践していなかった.年齢の高い世代になる程,不要衣服の譲渡に強い抵抗感を覚え,また,販売に掛かる諸手続きの煩わしさから廃棄するという,環境負荷を意識した活動を実践しない傾向にあった.年齢の高い世代が衣服を手放す時期は,経年劣化が見られた時に多いことと,不要衣服の活用に関する情報を得られにくいことが,廃棄行動に繋がったと考えられる.