講演情報

[P-078]若年女性を対象にした手芸に関する意識調査

*谷 祥子1、田中 亜実1 (1. 鎌倉女子大学)

キーワード:

手芸、若年女性、意識調査

【目的】近年、若年層を中心に編物がブームとなっている。その背景、アイドルやインフルエンサーの影響、家族の影響、SNSの普及などに着目し、若年女性の手芸への意識、手芸の経験などを調査することにした。
【方法】本研究では、女子大学生を対象にアンケート調査を実施し、編物を中心に手芸に関する意識や手芸の経験、SNSの影響などを明らかにした。調査時期は2024年11月、調査対象は女子大学生108名、調査はMicrosoft Formsを利用して実施した。調査内容は、手芸についてのイメージや興味の有無、手芸の経験、SNSの利用などである。
【結果】「手芸に興味がある」人は全体の84%と高い結果となった。興味を持つきっかけとしては「SNS」(37%)が最も多く、次いで「家族」(26%)、「授業」(18%)であった。手芸をするときに作り方の参考にしているものとして「YouTube」を活用する人は全体の90%であり、理由として9割の人が「わかりやすい」を選択していた。また、「誰かと一緒に手芸をする」人が60%で、手芸が家族や友人とのコミュニケーション手段となっていることが示された。手作り・モノづくりの意義として「豊かな時間を過ごせること」、手芸・ハンドメイドの楽しさとして「時間を忘れて夢中になれる」ことという回答が多かったことから、手芸をする“時間”に価値を見出す人が多くいることが明らかになった。