講演情報

[P-080]伝統文様の視点から学ぶデザイン着物文化継承のための和装教育

*好田 由佳1、矢澤 郁美1 (1. 梅花女大)

キーワード:

着物、伝統文様、教育、ファッションデザイン

目的 近年、和洋ミックスの着物コーディネートをはじめとした新しい着物のコーディネートが流行していくなかで、伝統文様が廃れていくことが懸念される。日本の伝統文化の一つである着物を継承していくためには新しい着物のあり方を模索する必要があるが、その一方で伝統文化としての着物を継承していくことも大切である。そこで本研究では、着物に用いられてきた伝統文様に焦点を当て、若年層が伝統文様の知識を深め、着物文化への関心を高めるために実施した和装教育について報告する。
方法 ファッションデザインおよび、ファッション文化関連の授業科目で伝統文様に関するデザイン演習を実施した。伝統文様の種類の選定は授業ごとに設定した。デザインに使用したソフトはAdobe Photoshop ElementsとMicrosoft PowerPointである。手書きしたデザインをこれらのソフトを用いて加工し、オリジナルデザインを制作し、着物・帯・半衿のデザインに使用した。それらのデザイン画を用いて着物のコーディネートを組んだ。
結果 伝統文様とオリジナルデザイン要素を組み合わせた柄を制作し、伝統美についての理解と関心を深めることができた。また、学生自身がデザインした伝統文様を施した着物・帯・半襟のデザイン画を組み合わせ、着物のコーディネートをすることで着物文化への関心を高めることができた。