講演情報
[P-084]夏期の睡眠環境の実態に関する研究
*福田 萌恵1、久保 博子1 (1. 奈良女大)
キーワード:
夏期、睡眠、エアコン
目的 睡眠には寝室の温熱要素が大きな影響を及ぼしている.近年では地球温暖化によって熱帯夜が増加しているため,空調機器の適切な使用が必要である.本研究では,夏期の睡眠環境の実態を把握するためにアンケート調査を実施した.
方法 睡眠を改善する薬を服用していない健康な青年女性(18-25歳)111名を対象に,2024年夏期にWebアンケートを実施した.調査内容は,回答者の健康状態・体質,住宅環境,夏期の過ごし方・睡眠習慣・睡眠環境とした.また,夏期の睡眠環境の変化を調べるために,本研究室で2001年夏期に青年女性(18-24歳)88名を対象に実施したアンケート調査1)と比較した.
結果 調査年による夏期の睡眠環境の違いを比較したところ,2024年には就寝時のエアコン使用率が有意に増加しており(p<0.01),就寝時に窓を開けて寝る人は有意に減少した(p<0.01).また,エアコンの使用方法は「タイマー使用」から「終夜使用」へ変化していた(p<0.01).エアコンの使用方法の違いについて,居住形態との関係を分析したところ,実家暮らしより下宿の方がエアコンを終夜使用している割合が有意に多かった(p<0.05).
本研究は奈良女子大学倫理審査委員会の承認を得ている.
1)重冨るり(2001):『よい寝心地を得られる夏期の寝衣に関する研究~成人女性の寝衣の実態と寝衣が睡眠に及ぼす影響』,「奈良女子大学卒業論文」.
方法 睡眠を改善する薬を服用していない健康な青年女性(18-25歳)111名を対象に,2024年夏期にWebアンケートを実施した.調査内容は,回答者の健康状態・体質,住宅環境,夏期の過ごし方・睡眠習慣・睡眠環境とした.また,夏期の睡眠環境の変化を調べるために,本研究室で2001年夏期に青年女性(18-24歳)88名を対象に実施したアンケート調査1)と比較した.
結果 調査年による夏期の睡眠環境の違いを比較したところ,2024年には就寝時のエアコン使用率が有意に増加しており(p<0.01),就寝時に窓を開けて寝る人は有意に減少した(p<0.01).また,エアコンの使用方法は「タイマー使用」から「終夜使用」へ変化していた(p<0.01).エアコンの使用方法の違いについて,居住形態との関係を分析したところ,実家暮らしより下宿の方がエアコンを終夜使用している割合が有意に多かった(p<0.05).
本研究は奈良女子大学倫理審査委員会の承認を得ている.
1)重冨るり(2001):『よい寝心地を得られる夏期の寝衣に関する研究~成人女性の寝衣の実態と寝衣が睡眠に及ぼす影響』,「奈良女子大学卒業論文」.