講演情報

[P-088]大学生の住まい選びから見た住教育のあり方

*正岡 さち1、金田 彩恵子1 (1. 島根大)

キーワード:

住教育、大学生、住まい選び、学校教育

【目的】住まいは一度入居すると住み替えが難しく、選択の段階で基本的知識があることが望ましい。全ての国民にとって一定水準の知識の確保と体系化された知識の習得に効果を発揮するのは学校教育であり、住教育においても大切な役割を担うと考えられる。そこで、初めて主体的に住まい選びを行う機会を持ったと考えられる一人暮らしの大学生を対象に今後の住教育のあり方を探ることを目的として調査を行った。【方法】一人暮らしをしているS大学の学生28名を対象にWebアンケートとヒアリングを併用した調査を行った。【結果及び考察】1.部屋探しの際に重視した条件は家賃や2階以上の部屋等が多く、窓の方角や日当たりについては個人差があった。2.困ったこととしては、どのように探したら良いのか分からなかった、平面図と実際の部屋のイメージが違った等であった。3.防音性や部屋の広さ・形、日当たりなど、部屋探しの際にあまり重視していなかった要素が実際の生活において大きな影響を与え、生活の質に直結していた。4.学校における住教育については具体的な内容を覚えていない学生が多かった。学びたかった内容は、住居費や防犯・家具配置・インテリアデザイン等、実生活に役立ちかつ興味を持って楽しく取り組める内容であり、指導要領の内容と一致していない内容も多かった。学校での住教育は全員が何らかの形で行うべきだと考えており、特に高校での教育が重要だと感じていた。