講演情報
[3H-06]プラスチックごみ問題に関する意識・行動変容を促す中学生を対象とした住教育
*飯野 由香利1 (1. 新潟大)
キーワード:
プラスチックごみ問題、意識と行動の変容、中学生、知識構成型ジグソー法
背景と目的 プラスチックの増加により、生物や人間への悪影響などの問題が深刻化している。本研究では、中学生がプラスチックごみ問題に関して5つの観点から学ぶ知識構成型ジグソー法を取り入れた授業を実践した。目的は家庭生活でのプラスチックに関する意識や行動の変容を促す住教育方法を提示することである。
方法 2024年11月にA中学2年生3クラス120人を対象に、各クラス3時間のプラスチックごみ問題に関する授業を行った。1時間目のエキスパート活動では5テーマに関する各内容を理解した後に、実態・要因・影響・解決策別に内容をホワイトボードにまとめた。2時間目のジグソー活動①で各テーマの内容を互いに説明し合い、循環・削減するための解決策(納得解)を話し合った。3時間目のジグソー活動②で納得解を模造紙に記入し、数班が発表(クロストーク)した。班活動でのボードや模造紙の内容とアンケート調査結果を分析した。
結果 1)授業を通して、生徒の約60%が意識変容したが、家庭実践に繋がる行動変容は約50%に留まった。2)意識変容を促す住教育として、資料の提示や調べ学習等により多角的にプラスチックごみ問題の実態や影響等を把握する方法がある。3)行動変容を促す住教育として、自分事として捉え、実践に繋がる具体的な方法や取り組み等を提示し、協働学習等をする方法などがある。
本研究はJSPS科研費 (23K01961)の研究助成を受けた。
方法 2024年11月にA中学2年生3クラス120人を対象に、各クラス3時間のプラスチックごみ問題に関する授業を行った。1時間目のエキスパート活動では5テーマに関する各内容を理解した後に、実態・要因・影響・解決策別に内容をホワイトボードにまとめた。2時間目のジグソー活動①で各テーマの内容を互いに説明し合い、循環・削減するための解決策(納得解)を話し合った。3時間目のジグソー活動②で納得解を模造紙に記入し、数班が発表(クロストーク)した。班活動でのボードや模造紙の内容とアンケート調査結果を分析した。
結果 1)授業を通して、生徒の約60%が意識変容したが、家庭実践に繋がる行動変容は約50%に留まった。2)意識変容を促す住教育として、資料の提示や調べ学習等により多角的にプラスチックごみ問題の実態や影響等を把握する方法がある。3)行動変容を促す住教育として、自分事として捉え、実践に繋がる具体的な方法や取り組み等を提示し、協働学習等をする方法などがある。
本研究はJSPS科研費 (23K01961)の研究助成を受けた。