セッション詳細

[2a104-06]競技スポーツ研究部会【課題B】テーマ別シンポジウム/国際競技力の向上を通じた豊かな社会の実現

2025年8月28日(木) 15:00 〜 17:00
アリーナ(スポーツ棟 2階 5201)
コーディネーター:出雲 輝彦(東京成徳大学)、田原 陽介(青山学院大学)
2000年に策定された「スポーツ振興基本計画」により、日本の国際競技力向上は正式に「国策」として位置づけられ、今日まで数々の関連施策が展開されてきた。その結果、オリンピック等での日本のメダル獲得状況は改善し、それらを指標とした日本の国際競技力は相対的に向上している。しかし、国際競技力向上の目的は、単にオリンピック等でのメダル獲得数を増やすことにとどまるものではない。すなわち、そのプロセスと結果等を通じて、スポーツ分野のみならず国家・社会の発展や人々のウェルビーイング(幸福や健康)の促進に寄与するなど、より大きな意義を持つものでなければならない。
 日本を含め競技スポーツに力を入れている国は、メダル獲得状況を国際競技力の評価指標とし、それを基に向上施策の成果を判断している。そして、国際競技力向上の意義や社会への効果については、日本の場合、「夢」「希望」「活力」「国際理解」「プレゼンス」などの漠然としたものであり、具体的な根拠や示唆を得られる議論はほとんど行われていない。そこで、本シンポジウムでは、国際競技力向上の意義や目的を深く掘り下げ、それが豊かな社会の実現にどのようにつながるかを議論する。これにより今後の国際競技力向上策の在り方について、その方向性などを見出すことを目指す。

[競技スポーツ-SB-1]国際競技力向上を通した社会への還元ハイパフォーマンスからライフパフォーマンスへ

*久木留 毅1 (1. 独立行政法人日本スポーツ振興センターハイパフォーマンススポーツセンター国立スポーツ科学センター)

[競技スポーツ-SB-2]豊かな社会の実現に向けたトップアスリート養成の社会的意義「活用」の観点から

*菊 幸一1 (1. 国士館大学大学院)

[競技スポーツ-SB-3]日本陸連ダイヤモンドアスリート制度にみる競技力と国際的素養を備えた次世代育成

*室伏 由佳1 (1. 順天堂大学スポーツ健康科学部/大学院スポーツ健康科学研究科)