セッション詳細
[2a201-03]学校保健体育研究部会【課題A】テーマ別シンポジウム/多様な学習者が学び合う保健体育の授業とは
2025年8月28日(木) 10:10 〜 12:10
記念講堂(教育研究棟 1街区 B階 1B01)
コーディネーター:木村 華織(東海学園大学)、吉永 武史(早稲田大学) 指定討論者:横山 剛士(金沢大学)
本シンポジウムでは、「多様な学習者が学び合う保健体育の授業とは」をテーマに、共生の視点からみた保健体育の現代的課題やカリキュラムに係わる問題を共有し、今後について展望することを目的とする。本シンポジウムでは、保健体育のうち「体育」の授業に焦点をあてる。
昨今、多様性の理解や共生社会の実現が社会的課題として位置づけられ、教育課程においても実現のための手立てが示されるようになった。小学校・中学校学習指導要領(体育編/保健体育編、平成29年)、高等学校学習指導要領(保健体育編、平成30年)では、「豊かなスポーツライフの実現を重視し、スポーツとの多様な関わり方を楽しむことができるようにする観点から、体力や技能の程度、性別や障害の有無等にかかわらず、運動やスポーツの多様な楽しみ方を共有することができるよう、共生の視点を踏まえて指導内容を示すこと」が明記された。
制度としてのカリキュラムや枠組みが示された一方で、そのねらいとは反して展開されている授業や形骸化しているカリキュラムがあることも見逃してはならない。「共生社会の実現」や「豊かなスポーツライフの実現」を目指した学習指導要領の改正によって、体育は如何に変化したのだろうか、あるいは変化していないのだろうか。加えていえば、学習指導要領に記される共生社会や豊かなスポーツライフの実現は、すべての学習者が対象にされているのであろうか。
以上の問題意識から、本シンポジウムでは、体育授業における男女共習と障害のある児童生徒を取り上げ、実践研究の蓄積から得られたエビデンスをもとに現代的課題を共有する。さらに、ジェンダー・セクシュアリティの視点から学校体育やカリキュラムの問題について問う。本シンポジウムにおける問題提起から、性別や障害のある児童生徒に留まらず、多様な学習者が学び合う体育授業のあり方や共生社会の実現に向けた保健体育の可能性について考えたい。
昨今、多様性の理解や共生社会の実現が社会的課題として位置づけられ、教育課程においても実現のための手立てが示されるようになった。小学校・中学校学習指導要領(体育編/保健体育編、平成29年)、高等学校学習指導要領(保健体育編、平成30年)では、「豊かなスポーツライフの実現を重視し、スポーツとの多様な関わり方を楽しむことができるようにする観点から、体力や技能の程度、性別や障害の有無等にかかわらず、運動やスポーツの多様な楽しみ方を共有することができるよう、共生の視点を踏まえて指導内容を示すこと」が明記された。
制度としてのカリキュラムや枠組みが示された一方で、そのねらいとは反して展開されている授業や形骸化しているカリキュラムがあることも見逃してはならない。「共生社会の実現」や「豊かなスポーツライフの実現」を目指した学習指導要領の改正によって、体育は如何に変化したのだろうか、あるいは変化していないのだろうか。加えていえば、学習指導要領に記される共生社会や豊かなスポーツライフの実現は、すべての学習者が対象にされているのであろうか。
以上の問題意識から、本シンポジウムでは、体育授業における男女共習と障害のある児童生徒を取り上げ、実践研究の蓄積から得られたエビデンスをもとに現代的課題を共有する。さらに、ジェンダー・セクシュアリティの視点から学校体育やカリキュラムの問題について問う。本シンポジウムにおける問題提起から、性別や障害のある児童生徒に留まらず、多様な学習者が学び合う体育授業のあり方や共生社会の実現に向けた保健体育の可能性について考えたい。
[学校保健体育-SA-1]男女共習の実際とジェンダー平等な体育の在り方
*佐野 信子1 (1. 立教大学)
[学校保健体育-SA-2]多様な学習者が共に学び共に育つ体育授業の課題と展望
*綿引 清勝1 (1. 東海大学)
[学校保健体育-SA-3]体育は多様性を受け入れることができるのか?ジェンダー・セクシュアリティの視点から
*井谷 惠子1 (1. 京都教育大学)