会長挨拶
第47回風力エネルギー利用シンポジウム開催にあたって
2025年秋 第47回風力エネルギー利用シンポジウム開催の挨拶
皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 このたび日本風力エネルギー学会では、「風力エネルギー利用シンポジウム」を令和7年11月27日(木)および28日(金)の両日にわたり開催いたします。本シンポジウムは、昭和54年(1979年)に第1次・第2次オイルショックを契機に高まった再生可能エネルギーへの関心を背景に第1回を開催して以来、途切れることなく継続してまいりました。本年で第47回を迎えることができましたのも、ひとえに皆様のご支援とご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
近年、風力エネルギーの利用は陸上から洋上へと広がりを見せ、それに伴い関連分野も大きく拡大しております。風力発電は、今や工学、環境、政策、ビジネスが一体となった取り組みが必要な分野に発展しつつあります。さらに今年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画においても、再生可能エネルギーの主力電源化と普及拡大が明記され、今後さらなる展開が期待されています。本シンポジウムは、こうした動向を踏まえ、風力エネルギーに関心を持つ多様な分野の皆様が一堂に会し、最新の成果や課題を共有し、活発な議論を交わす場として、極めて有意義な機会になるものと確信しております。
初日は、政府や研究機関による最新動向の報告を含むプレナリー形式の招待講演を予定しており、2日目は分野別のセッションに分かれて研究発表と討議を行います。例年通り、ポスターセッションも並行して開催いたします。会場は昨年に引き続き、JR新橋駅近くの新築ビジョンセンター新橋を使用いたします。交通の利便性に加え、明るくゆとりのある空間、充実したWi-Fi環境など、快適な発表・交流の場としてご好評をいただいております。
本シンポジウムが、多様な分野の皆様にとって研究発表・情報交換・交流の場となり、風力エネルギーのさらなる発展に向けた新たな一歩となりますよう、主催者一同心より願っております。 日本風力エネルギー学会会員の皆様はもとより、風力エネルギーに関心をお持ちの多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
一般社団法人日本風力エネルギー学会 会長 永尾 徹