講演情報
[2K0101-11-06]反応輸送シミュレーションを用いた大規模斑岩銅鉱床の形成過程再現とその成因解明
○江夏 道晴1[博士課程]、柏谷 公希1、小池 克明1、冨田 昇平2 (1. 京都大学、2. 金沢大学)
司会:木﨑 彰久(秋田大学)
キーワード:
TOUGHREACT、斑岩銅鉱床、熱水-岩石反応、数値モデリング、鉱化作用
斑岩銅鉱床は、世界の銅一次生産量の半分以上を占める重要な鉱床タイプであり、IT産業の発展や電気自動車の普及拡大に伴って今後予想される銅需要の増加に対応するためにも、新規鉱床の発見が急務となっている。そのためには、鉱床がどのような物理・化学的過程を経て形成されるのかといった成因的な理解を一層深化させる必要がある。そこで本研究では、世界最大級の斑岩銅鉱床の一つとして知られる El Teniente 斑岩銅鉱床をモデルサイトとして熱水—鉱物間の化学反応を考慮した熱水流動解析を実施した。化学反応を考慮した熱水流動解析には、従来の地質学的調査では明らかにすることが困難であった、熱水系の時間的・空間的な進化過程や、鉱化作用と流体挙動の相互関係を再現できる点に大きな利点がある。また、初期条件や地質条件を系統的に変化させたパラメトリックスタディを行うことで、各要因が鉱床形成に与える影響を定量的に評価することが可能となる。本研究では、種々の地質条件を変化させたパラメトリックスタディを実施し、斑岩銅鉱床の形成における支配的な因子を明らかにするとともに、その結果を基に鉱床探査における指標の提案を行うことを目的とする。
