講演情報

[2K0201-07-07]ニッケル酸化鉱廃石を用いた短時間・低二酸化炭素分圧下ミネラルカーボネーションの検討

○殿元 あみ1[修士課程]、仁田 光一1、浅野 聡3、渡邉 寛人3、大塚 啓司3、所 千晴1,2、髙谷 雄太郎1 (1. 東京大学、2. 早稲田大学、3. 住友金属鉱山株式会社)
司会:伊藤 真由美(北海道大学)、パク イルファン(北海道大学)

キーワード:

MCT、ニッケル酸化鉱廃鉱石、カーボンニュートラル、CCUS

2050年までのカーボンニュートラル実現に向け、二酸化炭素の吸収・除去技術の確立が急務となっている。その1つとして、ケイ酸塩鉱物と二酸化炭素の化学反応により二酸化炭素を炭酸塩として固定するミネラルカーボネーション技術 (MCT) が注目されている。
本研究では、MCTの実用化を目的として、短時間かつ低二酸化炭素分圧条件における反応挙動を評価した。試料にはニッケル酸化鉱廃石を用い、63 µm以下に粉砕後、700℃で焙焼した試料を用いて炭酸塩鉱物化試験を行った。反応時間 (0.5–12 h)、CO₂分圧 (0.2–5 atm) を変化させ、溶液中、浮遊炭酸塩および固体中のCO₂固定量を定量した。その結果、低CO₂分圧条件下においても炭酸化反応は進行し、特に反応初期に急速な固定が生じることが明らかとなった。反応時間およびCO₂分圧を変数としたCO₂固定量の予測式を構築するとともに、反応後溶液の静置および脱気処理により固相へのCO₂固定が促進されることを確認した。本研究の結果は、低圧・短時間条件でのMCTの高い実用可能性を示すものである。