講演情報

[3K0401-08-01]劣質資源の有効活用に向けた豪州産鉄鉱石に存在するアルミニウムを含むリン吸着ゲーサイトの化学構造解析

○川並 園実1、村尾 玲子1、松崎 洋市1、三河内 岳2 (1. 日本製鉄株式会社、2. 東京大学)
司会:安達 謙(東北大学)

キーワード:

鉄鉱石、リン酸、赤外分光法、リン吸着ゲーサイト、アルミニウム

これまでに発表者らは、顕微赤外分光(IR)を用いて、豪州産鉄鉱石におけるPの主要な存在形態であるリン吸着ゲーサイト(P吸着α-FeOOH)の化学構造解析に取り組み、P吸着α-FeOOHでは、α-FeOOHとリン酸イオンとが化学結合を形成しており、かつ、鉄鉱石の生成環境によりその化学構造が変化する可能性があることを報告した。一方、豪州産の高P鉄鉱石には、Feの一部がAlで置換されたα-FeOOH(α-(Fe,Al)OOH)も存在することが知られている。そこで、本研究では、顕微IRを用いたスペクトル測定と量子化学計算による解析により、高P鉄鉱石に存在するP吸着α-(Fe,Al)OOHの化学構造を評価した。その結果、P吸着α-(Fe,Al)OOHの化学構造は、単座配位で、かつFeにH2PO4-が配位した(Fe,Al)PO2(OH)2であること、(Fe,Al)PO2(OH)2は、Alを含まない単座配位のFePO2(OH)2と比較して、ゲーサイト・リン酸イオン間の結合エネルギーが小さいことが分かった。