講演情報

[3K0401-08-03]鉄オキシ水酸化物を主成分とする鉄鉱石中でのリンの存在状態分析

○篠田 弘造1、飯田 尚子1、村尾 玲子2、鈴木 茂1 (1. 東北大学、2. 日本製鉄)
司会:安達 謙(東北大学)

キーワード:

リン吸着、リン酸化合物、X線吸収分光分析、透過電子顕微鏡分析

鉄オキシ水酸化物(a-FeOOH, goethite)を主成分とする鉄鉱石中にはリンが含まれるが、その品位が高くなると予想されており、その対策が必須である。鉄鉱石中のリンが主にリン酸イオンのかたちで存在することが確認され、鉄鉱石生成後に浸透した水中に含まれていたリン酸イオンが鉄オキシ水酸化物表面に吸着・固定化したと想定した検討を進めてきた。そして、鉄水溶液からオキシ水酸化物が析出する反応溶液中に、すでにリン酸イオンが溶存していた場合を想定したオキシ水酸化鉄生成のラボ実験を実施し、得られた模擬鉄鉱石成分試料に対してX線回折による結晶構造解析、透過電顕による形態および組成分析等とあわせて、P K吸収端におけるX線吸収分光測定実験および解析を実施して、鉄鉱石中におけるリン存在状態を考察した。結果、鉄オキシ水酸化鉄生成反応時にリン酸イオンが存在しても、生成物の結晶構造に影響を与えることはなく生成物表面に吸着することが明らかとなった。