講演情報
[3K0401-08-08]中赤外分光法による黒色プラスチックの評価
○大古 善久1、庄司 一郎2 (1. 国立研究開発法人 産業技術総合研究所、2. 中央大学)
司会:篠田 弘造(東北大学)
キーワード:
黒色プラスチック、中赤外分光法、カーボンブラック
黒色プラスチックは、顔料のカーボンブラック(CB)の影響で反射する光量が大きく低下する。このため一般的な分光法ではリサイクルのための黒色プラスチックの素材判別は難しい。一方、減衰全反射(ATR)法などの特殊な手法を用いれば、中赤外域の光ではCBの影響が小さくなり、黒色プラスチックの評価ができる事例が報告されている。そこで本研究では、リサイクルの現場で活用される新しい中赤外分光システムの開発を目的として、拡散反射器具を利用したフーリエ変換赤外分光法により、ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(GPPS)、ABS樹脂、ナイロン(PA6)、ポリカーボネート(PC)の7種類のプラスチックプレートの試料を評価した。検出にはTGS検出器を用いた。その結果、いずれの素材でも、CBの濃度が0.1%、1%、3%と増加しても、無添加の試料と同等の明瞭な吸光スペクトルが得られた。市販の食品用黒色PSトレイや防草黒色PPシートにも適用できた。比較的シンプルで低コストな反射光学系で黒色プラスチックに対して十分な光応答が得られることを初めて示した。
