講演情報

[3K0409-18-04]有害藻類から調製した吸着剤によるPb(II)の吸着特性

○長谷川 蓮1[学士課程]、天野 佳正2、町田 基3 (1. 工学部、2. 工学研究院、3. 総合安全衛生管理機構)
司会:菅原 一輝(北九州市立大学)

キーワード:

アオコ、吸着、鉛、バイオマス

富栄養化した湖沼では夏季に有害藻類が大量に発生(アオコ)しており、水道水源では深刻な問題となっている。アオコは主にポンプによる吸引・回収法によって除去されているが、回収後のアオコの有効活用法はないのが現状である。本研究では、アオコの有効活用法を見出すため、アオコバイオマスを原料とした吸着剤の調製を試みた。生物に対して毒性の高いPb(II)に着目し、吸着性能を調べるとともに陽イオン交換樹脂との比較検討を行った。千葉県の印旛沼で採取したアオコを80°Cで乾燥させ、その乾燥試料1 gに対して6 mLの濃硫酸を混合し、130°Cで24時間加熱処理を行った。蒸留水で洗浄後、80°Cで乾燥させたものをCBA-Sとした。またCBA-SのPb(II)吸着量と比較するため、市販の陽イオン交換樹脂であるIR120 (-SO3H)とIRC86 (-COOH)も用い、バッチ法にてPb(II)の吸着実験を行った。そして各吸着剤における吸着等温線を描き、最大吸着量と吸着親和性を比較した。その結果、CBA-S、IR120およびIRC86のPb(II)の最大吸着量はそれぞれ1.56、2.97および1.65 mmol/gを、吸着親和力はそれぞれ30.4、12.2および136 L/mmolを示した。CBA-Sの最大吸着量はIRC86と同程度、また吸着親和力はIR120よりも高い値であったため、CBA-SはPb(II)に対して高い吸着性能を有していることがわかった。