講演情報
[3K0409-18-05]休廃止鉱山における堆積場のネイチャーポジティブに向けた土壌微生物の多様性評価
○佐山 友香1[学士課程]、佐藤 由也2、西方 美羽2、Tum Sereyroith2、松本 親樹2、田畑 卓哉2、山縣 三郎3、黒嶋 章太3、新開 啓3、土山 紘平4、保高 徹生5 (1. 北海道大学・産業技術総合研究所、2. 産業技術総合研究所、3. 三菱マテリアル株式会社、4. 筑波大学、5. 産業技術総合研究所・北海道大学)
司会:菅原 一輝(北九州市立大学)
キーワード:
生物多様性、植生遷移、土壌、重金属、微生物
現在、国際目標であるネイチャーポジティブ実現に向け、日本においても30by30(2030年までに国土の30%以上を自然エリアとして保全)の達成が課題となっている。以前より堆積物の流出防止や景観保全の観点から元山化が求められてきた休廃止鉱山の堆積場は、広大な面積に起因して30by30に貢献する潜在性を有している。しかし、堆積場は、重金属濃度をはじめとする種々の特異的な土壌性状により、自然遷移が困難であるとされてきた。本研究では、長期間を経て人為的な介入なしに植生遷移が進行した堆積場に着目し、自然の力によって堆積場の生物多様性が回復する過程を、土壌・植生調査により評価することを目的としている。本発表では、北海道地域に位置する休廃止鉱山Xの堆積場を調査対象とし、植生の相違により堆積場内を区分し、隣接する汚染のない自然林と合わせて6エリアを設定した。各エリア内のプロットで土壌採取と植生調査を実施し、土壌微生物の多様性と植生の関係性を整理した。その結果、微生物の系統的多様性等の複数項目が植生と関連している可能性が示唆された。現在は、これら諸因子の複合的な影響による生物多様性の回復メカニズムの解明を進めている。
