講演情報
[3K0409-18-06]鉄酸化プロセスと硫酸還元プロセスを組み合わせたパッシブトリートメントの実規模相当実証試験における5年間の処理性能評価及び水平展開に向けた検討
○近藤 正隆1、萩原 奏1、井口 恒輝1、正木 悠聖1、濱井 昂弥1、奥山 晃浩1、石川 信明1、古谷 尚稔1、佐藤 直樹1 (1. 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構)
司会:菅原 一輝(北九州市立大学)
キーワード:
酸性坑廃水、パッシブトリートメント、実規模相当実証試験、鉄酸化菌、硫酸還元菌
JOGMECでは、国内休廃止鉱山の坑廃水処理コスト削減等を目的としたパッシブトリートメントの調査研究の一環として、FeやZnを含む酸性坑廃水を対象に、2020年から鉄酸化と硫酸還元工程を組み合わせたプロセスの実規模相当実証試験を行っている。鉄酸化槽では砕石やもみがら等を充填した槽内において、鉄酸化菌を活用して鉄酸化を促進し、主にシュベルトマナイトとして析出・除鉄を行っている。3条件の槽内容物を試験し、坑廃水中に含まれる約38 mg/Lの溶解性Feは5年以上の期間に亘り平均して約6 mg/Lまで低減されることを確認した。硫酸還元槽ではもみがらと石灰石を充填した槽内において、石灰石による中和とともに硫酸還元菌を活用して坑廃水中に含まれる硫酸イオンを硫化水素イオンに還元することでZn等を主に硫化物として析出・沈殿させ、槽内に捕捉をしている。硫酸還元菌の栄養源として、米ぬか、エタノール及びそれらを組み合わせた複合条件での試験を実施し、いずれの条件においても厳冬期を含めた通年でZnが排水基準値を満たすことを確認した。本報告では鉄酸化、硫酸還元プロセスの各条件についてまとめ、他鉱山への水平展開に向けた情報整理を行う。
