講演情報

[2G-04]最適輸送理論を用いた楽曲メロディ変換手法

*山川 暁瑛1、中村 篤祥1 (1. 北海道大学 工学部 情報エレクトロニクス学科)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

音楽、最適輸送理論、編曲

本研究では、二つの異なる楽曲間で音符列を最適輸送理論に基づき対応付け、ある楽曲Aのメロディを別の楽曲Bの特徴へと寄せつつ、原曲Aの旋律的特徴を可能な限り維持する自動的な変換手法を提案する。音高・音長、ならびに前後の音符との音高差・音長差を特徴ベクトルとして定義し、これらを基にコスト関数を設計することで、音符の輸送にかかるコストが最小となるようなメロディの変換を行う。このアプローチにより、楽曲間でのメロディの変換が、音楽的な連続性と調和を維持しつつ、異なる楽曲の特徴を反映したメロディを生成することが可能となる。提案手法は、音楽創作支援の新たな手段としての可能性を示唆する。