講演情報

[2H-04]GraphRAGと科目用語体系を用いた講義資料作成支援システムの提案

*佐野 逸稀1、王 元元2、河合 由起子3,4、角谷 和俊5 (1. 関西学院大学大学院、2. 山口大学、3. 京都産業大学、4. 大阪大学、5. 関西学院大学)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:なし

キーワード:

学習支援、講義スライド、生成AI、RAG、科目用語体系

近年、生成AIは英会話の対話相手やプログラミング指導など、教育現場において幅広く活用されており、講師の負担軽減や学生の学習効果向上が期待されている。また、PowerPointを用いたスライド形式の講義が広く普及していることから、生成AIを活用したスライド生成AIの利用も今後さらに広まると考えられる。
しかし、スライド生成AIには、説明すべき単語の欠如や、定められた順序を外れた説明など、作成者の意図と異なる教育的に不適切なスライドを生成する課題がある。この問題を解決するには、プロンプトの詳細化や生成されたスライドの綿密なチェックが必要だが、いずれも作業負担が大きい。
本研究では、GraphRAGを用いたプロンプト作成支援と、科目用語体系を活用したスライド編集支援を組み合わせた講義資料作成支援システムを提案する。このシステムにより、スライド作成者は高品質なスライドをより簡便に生成することが可能となる。