講演情報
[3D-04]IoT通信のためのJPEG圧縮と物体検出精度の性能評価
*伊藤 千紗1、竹房 あつ子2、中田 秀基3、小口 正人1 (1. お茶の水女子大学、2. 国立情報学研究所、3. 順天堂大学)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
IoT、データ圧縮、物体検出、性能評価、JPEG
IoT機器から収集された様々なセンサデータをクラウドで収集,解析し,活用することが期待されている.しかし,モバイル環境にあるIoTデータの収集では,各種サービスで要求される通信スループットや通信遅延を維持することが課題となる.IoT通信では小規模データが大量に送信されるため,通信環境に合わせた転送方法を検討する必要があるが,その性能要件は明らかでない.また,IoT環境における画像データの転送では,クラウド上の機械学習モデルや物体検出精度に与える影響を抑えつつ圧縮処理を適用することが課題となる.
本研究では,IoTデータ通信を想定した環境で,JPEG画像に対して通信性能と物体検出精度の評価を行う.実験では,不可逆圧縮手法を用いて,圧縮後画像の分析をした後,全体の通信時間を予測するために計算モデルを作成する.また,圧縮品質を変えて物体検出精度を比較する.実験から,圧縮品質を下げることで圧縮無の場合と比べて全体の通信時間を削減できること,圧縮品質を低下させても物体検出精度への影響が小さいことが確認され,通信環境に応じた圧縮品質の制御が重要であることを示した。
本研究では,IoTデータ通信を想定した環境で,JPEG画像に対して通信性能と物体検出精度の評価を行う.実験では,不可逆圧縮手法を用いて,圧縮後画像の分析をした後,全体の通信時間を予測するために計算モデルを作成する.また,圧縮品質を変えて物体検出精度を比較する.実験から,圧縮品質を下げることで圧縮無の場合と比べて全体の通信時間を削減できること,圧縮品質を低下させても物体検出精度への影響が小さいことが確認され,通信環境に応じた圧縮品質の制御が重要であることを示した。