講演情報
[3E-02]音声対話型検索におけるシステムの応答の長さが検索行動へ与える影響の分析
*飛岡 憲1、山本 岳洋2、大島 裕明2 (1. 兵庫県立大学 大学院情報科学研究科 山本研究室、2. 兵庫県立大学)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
対話型検索、音声対話型検索、行動分析
本研究では,音声のみでシステムとユーザが検索を行う音声対話型検索における,システムの応答の長さとユーザの検索行動の関係について調査する. 音声対話型検索では,長い応答はユーザの認知的負荷が高く,特に比較や意思決定をともなうような複雑な検索タスクにおいてはその影響は大きいと考えられる. そこで本研究では,システムが応答を端的に要約して応答する短応答型提示を提案する. 実験のため,既存のAPIを利用し実世界のおける音声対話と近い形で音声対話検索を可能とするシステムを構築した. 実験では,通常の長い応答をユーザに返すシステムと,短い応答を返す提案システムの2つを用いて実験参加者に検索を行ってもらった. また,検索タスクの複雑性と応答の長さとの関係を明らかにするため,複雑な検索タスクと簡単な検索タスクで実験を行った. 実験の結果,短い応答を返す提案システムの方が,検索タスクの複雑さによらずユーザの認知的負荷が減少することがわかった. さらに,複雑性の低い検索タスクの方が,提案システムの方がより効果的であることが示唆された.