講演情報

[3J-01]新型コロナウイルス感染症の流行が与える東京都内の救急活動時間への影響

*髙橋 哲朗1,2、戸田 浩之1 (1. 横浜市立大学大学院データサイエンス研究科、2. 東京消防庁)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

新型コロナウィルス、COVID-19、救急医療サービス

近年, 東京都では高齢化や人口の増加に伴い救急需要が増加傾向にある中, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を契機に救急活動時間の延伸が顕著となっている. 本研究では, COVID-19の流行が東京都内の救急活動に及ぼした影響を明らかにすることを目的とする. 特に, 感染症法上の分類や対応が見直された2023年5月以降においても救急活動時間の延伸が継続していることから, COVID-19関連の搬送事案が他の救急事案に与えた影響や, 活動時間延伸の構造的要因について分析を行う. また, 2019年から2023年までの5年間における東京都内の救急搬送データを用いて, 各時系列や活動時間区分について比較分析を実施する. これらの分析を通じて, 今後の効率的な救急搬送体制の構築に向けた基礎的なデータを得ることを目指す.