講演情報

[3L-03]準同型演算を用いた差分プライバシ保護手法の検討

*関 萌乃1、山口 実靖2、神山 剛3、小口 正人1 (1. お茶の水女子大学理学部情報科学科、2. 工学院大学情報学部情報通信工学科、3. 長崎大学情報データ科学部)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

準同型暗号、プライバシ、IoT

IoTデバイスの普及により、様々なデータが収集可能となった一方で、その利活用におけるプライバシ保護が重要視されている。局所差分プライバシでは、クライアントはデータ収集者を信頼せず、データにノイズを加えて送信する。しかし、処理能力に乏しいIoTデバイスにとって、高精度な統計処理を可能にするプライバシ保護処理は負荷が大きい。そこで、本研究では、クライアントで軽量暗号化したデータに対し、パブリックサーバ上で準同型暗号に変換後、プライバシ保護処理を施すことで、解析に利用可能なデータベースの構築を目指す。本稿では、準同型演算を用いた差分プライバシ保護処理の実装について検討する。