講演情報

[4H-01]RAGを活用した講義資料に基づくテスト問題作成の試み

*蒲谷 駿佑1、戸田 浩之1 (1. 横浜市立大学データサイエンス学部)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

教育、LLM、RAG、情報抽出

教員の長時間労働が社会問題となる中,業務効率化は重要な課題となっている.その中でもテスト問題作成は教員の負担が大きい業務の一つである.一方で近年の生成 AI の発展によりテスト問題作成の自動化が現実的なものとなり,様々な研究が進められている.主に普遍的知識を問う問題の自動作成の研究が進んでいるが,教育機関などにおける特定の授業で扱った内容に即した問題の作成にはまだ課題が多い.そこで本研究では,講義資料を外部知識として活用する Retrieval-Augmented Generation(RAG)技術を導入し,授業内容に則した問題作成の手法を提案する.具体的には,生成 AI にコンピュータ科学に関するキーワードとそれに関連する講義資料を外部知識として与えて作成された RAG 有り問題と,キーワードのみを与えて作成された RAG 無し問題での比較実験を行うことで,RAG の有効性を検証した.