講演情報
[4J-02]低山登山における登山者の行動モデリングと道迷い検出の検討
*井上 雅晴1、笠原 秀一2、馬 強1 (1. 京都工芸繊維大学社会知能情報学研究室、2. 大阪成蹊大学データサイエンス学部)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
地理データ、登山、行動分析、道迷い、ビームサーチ、軌跡データ
高尾山や大文字山といった都市近郊の低山は中高年を中心に多くの登山者が山行を楽しんでいる.しかし,低山故に油断して登山の準備や計画を十分行わない登山者もおり,登山道の複雑さから道に迷って,遭難事故につながる事例が見られる.そこで本研究では,多数の登山者の過去の山行を記録したGPS軌跡データをグリッド単位の系列データに変換して学習データとし,登山者が次にどのグリッドに移動するかを予測するLSTM行動モデルを構築する.構築したモデルで推定されるグリッドの移動確率を利用したビームサーチ手法で,次のグリッド系列を予測する.こうして予測されたグリッド系列と実際の移動グリッドを比較し,道迷いを検出する.さらに,道迷いしやすいグリッドや滞在時間の異常から道迷い検出を行うグリッドを限定することで,検出の効率を高める.実際の登山データを用いて提案手法を検証する.