講演情報

[5K-01]確定レム睡眠のリアルタイム自動検出

*佐野 史弥1、国生 泰資1、堀江 和正2、古木 淳也4、鈴木 陽子3、阿部 高志3、北川 博之3 (1. 筑波大学大学院 理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 知識・データ工学研究室、2. 筑波大学計算科学研究センター、3. 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構、4. 筑波大学大学院人間総合科学学術院 人間総合科学研究群)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

ヘルスケア、レム睡眠、機械学習、リアルタイム

睡眠は人間にとって重要な生理活動であり,その質や量は健康や疾病に深く関与している.特にレム睡眠は夢や記憶に関与し,被験者実験を含む研究が進められている.レム睡眠のうち急速眼球運動を伴うものは確定レム睡眠と呼ばれ,介入実験ではこの区間に音刺激を提示する手法が用いられている.しかし,現状では専門技師が脳波等を監視し手動で確定レム睡眠を検出しており,負担が大きい.本研究では,深層学習を用いたリアルタイムの確定レム睡眠自動検出システムを提案し,実験ではシステムアーキテクチャにおいて処理速度は検出間隔を1sとした時,88.4msと遅延なくリアルタイムに検出できることを示した.また深層学習モデルにおいて,正答率93.9%,適合率83.0%,偽陽性率3.17%を達成した.さらに動的閾値を導入し,精度向上を実現した.提案手法は刺激提示を伴う睡眠研究の高度化に寄与する.