講演情報
[6C-02]量子回路シミュレータの性能特性比較と量子回路実行時間モデルの検証
*青木 望美1、山崎 雅文2、平井 聡2、木下 怜佳2、福本 尚人2、三輪 真弘2、小口 正人1 (1. お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科理学専攻情報科学コース小口研究室、2. 富士通株式会社)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
性能分析、量子回路シミュレータ、モデル化
量子コンピュータは、桁数の多い素因数分解など、従来型コンピュータで解くには非常に時間のかかる問題を実時間で解決することができる新たなハードウェアとして注目されている。しかしノイズなどの影響が大きく、実用的な量子コンピュータの実現には数十年かかる可能性があると言われている。その間、量子コンピュータ上で動作するアプリケーションの開発などに貢献性が高いと考えられるのが、従来型コンピュータ上で量子コンピュータの動作を表現する量子回路シミュレータである。しかし、量子回路シミュレータ間での性能特性の違いは明らかでなく、さらにシミュレータ上での量子回路実行時間の推定は困難である。そこで本研究では、複数の量子回路シミュレータ間での性能比較を行うとともに量子回路実行時間のモデル化を行い、その精度の検証を行うことで、量子回路シミュレータ使用時の計算資源の効率的な利用への貢献を図る。