講演情報

[6K-05]大規模医療データの分散表現に基づいた医療費の地域差要因の可視化

*吉本 廣雅1、満武 巨裕1、合田 和生2 (1. 医療経済研究機構、2. 東京大学生産技術研究所)
発表者区分:一般
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

医療・ヘルスケア、分散表現、情報可視化

日本は高齢化に伴い死亡者が増加する高齢多死社会を迎える.介護や終末期医療といった高齢者への医療サービスの安定供給と,その格差の是正が重要な社会問題となっている.
本稿は社会問題の実例として医療費の地域差を取り上げ,自治体が保有する膨大なデータから地域差の要因を定量的に抽出し可視化する手法を提案する.この手法は,まず地区の住民に関する医療・介護サービスの利用履歴からなるデータを分散表現ベクトルへと変換するモデルを作成し,クラスタリングにより地域差の要因を分析する方法である.本稿では,複数のモデルの性能評価実験と分析実験の結果について報告し,提案法の有効性について考察をまとめる.