講演情報

[7G-04]FPSゲームにおけるチート対策のためのユニバーサル敵対的サンプルを用いた物体検出阻害手法の改善の検討

*松平 憲1、服部 峻2、砂山 渡2 (1. 滋賀県立大学工学研究科電子システム工学専攻、2. 滋賀県立大学先端工学研究院)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

画像認識、敵対的サンプル、FPSゲーム、物体検出、汎化・特化

物体検出技術の進歩に伴い,物体検出を用いたFPSゲームのチートツールが広まり,正当な競争を妨げている.敵プレイヤーの位置を取得するために,物体検出を用いたチートツールはゲーム出力画面に適用されるため,ゲーム内のメモリを読み取るチートに比べて製作側からの検出が困難といった課題がある.現在,物体検出を用いたチートツールの対策として複数の物体検出モデルに阻害効果のある汎用の敵対的サンプルを用いた阻害手法が提案されている.しかし,この手法はチーターが使用する複数の物体検出モデルや複数のゲーム画面のシチュエーションに対応した汎用の敵対的サンプルを生成する必要があるが,阻害効果にばらつきが生じるという課題が残っている.そこで,本稿の目的は,このばらつきを抑えるために汎用の敵対的サンプルを用いた手法の阻害効果が低下する原因を追究し,その原因を取り除くことである.本稿では,阻害効果にばらつきが生じる問題の改善策として,シチュエーション毎の敵対的サンプルを事前学習する手法Context-based Cloakを試す.