講演情報
[7J-02]負荷平準指向VGIDBにおけるシミュレーションに基づくデメリットの定量化
*片平 昇輝1、鈴木 博登1、小松 虎太郎1、本藤 祐樹2、富井 尚志2 (1. 横浜国立大学大学院環境情報学府情報環境専攻、2. 横浜国立大学大学院環境情報研究院)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
負荷平準化、スマートグリッド、VGI、EV、再生可能エネルギー
電気自動車(EV)をスマートグリッドのバッテリーとして用いることで,電力の需給バランスを調整する ことを VGI(Vehicle Grid Integration)という.しかしVGI には, EVバッテリーの損耗を加速させること, および, EVの充給電にともなうエネルギー変換ロス(充給電ロス)が発生することの, 2つのデメリットがあることが知られている. 我々はこれまで実際の EV を用いて,走行だけでなく建物への給電を行うなど,VGI に近い形で4年間にわたりデータを収集してきた.本研究では,これらのデータを利用し,バッテリー損耗モデルを導出した.また, 充給電に伴うエネルギー変換効率(充給電効率)を導出した. そして, これらをVGIシミュレーションに適用し, 先行研究で提案したDBに対してクエリによるデータ再構成を行い, デメリットを定量化した. その結果,VGI に参加したことによる追加のバッテリー損耗は1年あたり1 %ポイント程度 であることが分かった.また, 充給電設備の効率が改善されると, 充給電ロスは半分程度まで減少することが分かった.