講演情報

[7K-03]空間認識率向上を考慮した音響型ARオンラインマラソンシステム

*小西 侑樹1、Siriaraya Panote2、栗 達3、田中 克己4、中島 伸介5、河合 由起子5 (1. 京都産業大学大学院 先端情報学研究科 中島研究室、2. 京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系、3. 福岡大学 工学部、4. 関西学院大学 社会情報学研究センター、5. 京都産業大学 情報理工学部)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

ランニング支援システム、仮想ランナー、音響型AR、GPS

近年,健康改善や体力向上を目的としたランニング人口が増加傾向にある.しかし,ランニングのモチベーションを維持することは容易ではなく,継続しないケースも多い.そのため,ランニングを支援するシステムの開発には大きな意義があると考えられる.これまでの研究では,音響型拡張現実空間内で過去に記録した走行データを基に作成した仮想ランナーとの伴走を可能にするランニング支援システムを開発した.また,このシステムを用いた不特定多数のユーザーが競争できるオンラインマラソンアプリも開発した.しかし,複数の仮想ランナーと競争を行う際,音声が重なり合うことで順位変動や前後関係が分かりにくいという問題が発生している.この問題を解決するため,順位変動時に効果音を鳴らし,ユーザーに近づく仮想ランナーの音声のピッチが徐々に上昇する仕組みをアプリに組み込んだ.本稿では,修正後のアプリを使用した走行中のユーザー体験への影響を調査した結果を報告する.