講演情報

[8C-05]ネットワークブートを対象としたP2P型ネットワークストレージ機構

*伊藤 晋梧1、松原 克弥1、森川 太斗1 (1. 公立はこだて未来大学)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:なし

キーワード:

システム運用管理、ソフトウェア・プロビジョニング、IPFS

近年,IoTが様々な分野で普及している. IoTで利用されるIoTデバイスは,サイバー攻撃の対象になりやすく,デバイスの管理者はOSやファームウェアなどのソフトウェアを適切に管理する必要がある. しかし,管理対象のデバイスが多い場合や,地理的に分散している場合,OSやファームウェアのアップデートをデバイス毎に行うことが困難である. サーバからネットワークを通じて OSやファームウェアなどのソフトウェア環境を取得し,デバイスを起動するネットワークブートは,上記の問題を解決できる. しかし,多くのデバイスが一斉に起動した際,サーバやその周辺のネットワークの性能が低下する,ブートストームという課題が存在する. この課題に対して,IPFSと呼ばれるP2P型の分散ファイルシステムを用いたネットワークブート機構が提案する. この機構は,IPFS内のディスクイメージからのネットワークブートを実現することで,サーバの負荷,ブートストームの軽減を目指した. システムを評価した結果,提案システムはブートストームを緩和できることが明らかになった.