講演情報
[8F-02]統計データを用いた事実確認支援のための統計データ内の関連箇所抽出
*宮﨑 隆豪1、宮森 恒1 (1. 京都産業大学 情報理工学部 宮森研究室)
発表者区分:学生
論文種別:ショートペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ショートペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
事実確認支援、統計データ、関連箇所抽出、ソーシャルメディア、説明文生成
本稿では,ネット上の言説に対する統計データを用いた事実確認支援のための関連箇所抽出の問題に取り組む.省庁などが提供している統計データは,一定の信頼性が担保された情報と捉えることができるため,それらを用いた事実確認はネット上の言説の真偽判断支援に有用と考えられる.これを実現するには,関連する統計データの検索,統計データ内の関連箇所抽出,ネット上の書き込みと統計データ内関連箇所との整合性検証の3段階の処理が必要となるが,本稿では,この第2段階の問題を扱う.統計データ内の関連箇所抽出を実現するには,書き込みテキスト,統計データ,関連箇所の3つ組から構成されるデータセットが必要となるが,従来研究ではそのようなデータセットは提供されていない.そこで本稿では,統計データ内の関連箇所抽出に必要となるデータセット構築に焦点を当てる.具体的には,統計データとその内部の関連箇所から,書き込みに相当するテキストをLLMを活用して生成する.実験では,さまざまな手法で生成した書き込みテキストの妥当性を評価する.また,構築したデータセットを用いて関連箇所抽出モデルの性能を評価する.