講演情報
[8H-01]AIを用いた視覚と聴覚による俳句の鑑賞システムの提案
*範 仁傑1、王 元元1 (1. 山口大学)
発表者区分:学生
論文種別:ショートペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ショートペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
俳句鑑賞、AI、BERT、DALL-E、DOVA-SYNDROME、伝統文化的視覚化
俳句は,その簡潔な形式の中に豊かな情感や風景を表現する日本の伝統文化である.しかし,現代においては,その文化的背景や独特な表現方法が十分に理解されず,俳句の魅力を鑑賞することが難しいと感じる人々も少なくない.本研究では,松尾芭蕉の俳句をデータとして活用し,AI 技術を用いた新しい俳句鑑賞システムを提案する.本研究の目的は,日本語を理解する外国人や俳句に馴染みのない日本人に対し,俳句の内容を視覚的および聴覚的にわかりやすく伝える鑑賞体験を提供することである.提案システムでは,BERT を用いて俳句から重要なキーワードを抽出し,それに基づいて感情やテーマなどの関連情報を取得する.さらに,DALL-E を用いて俳句の情景を視覚化する画像を生成する.加えて,DOVA-SYNDROME から収集した和風の無料楽曲素材(全 643 曲)を分析し,俳句の内容と対応付けを行い,背景音楽を提供する.これにより,視覚と聴覚を融合させた新たな俳句鑑賞体験を提示し,日本の伝統文化をより多くの人々に届ける可能性を探求する.