講演情報

[8J-01]LLMを利用した果樹農家の経験知の対話的蓄積支援

*新川 晴紀1、畑 玲音1、松下 光範1 (1. 関西大学)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

知識の外在化、経験知の蓄積、果樹農家の経験知、大規模言語モデル

本研究の目的は,果樹農家の経験知を外在化することである.熟達農家の経験知は農業技術向上の手段として期待されている.しかし,果樹農家は複数の要因(e.g.,作物の様子,天候の様子,人員確保)から農作業の実施を判断しており,果樹農家が作業を実施する理由を外在化することは困難である.そこで果樹農家の経験知を効率よく獲得するために,果樹農家のインタビューをもとに経験知の聞き取りに必要な要素を整理し,それを用いて農家が行っている作業理由の言語化を促す仕組みを提案する.提案手法では,大規模言語モデル(LLM)による対話を通じて,経験知として蓄積すべき要素を判定し,言語化が不十分な要素を判定して深掘りすることにより,果樹農家における経験知の網羅的な収集を試みる.