講演情報
[8J-03]段階的な芸術批評に基づいた深い鑑賞体験を支援するLLMエージェントの設計と対話プロセス制御フレームワーク
*谷 悠翔1、牛尼 剛聡2 (1. 九州大学芸術工学府芸術工学専攻、2. 九州大学大学院 芸術工学研究院)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
大規模言語モデル、絵画鑑賞支援、対話型鑑賞、LLMエージェント
本研究では,対話型鑑賞に基づいた芸術作品の鑑賞支援を目的に,大規模言語モデル(LLM)を基盤としたファシリテータAIエージェントを開発する.対話型鑑賞は,複数人が意見を交換しながら絵画を深く理解する手法であり,教育や医療分野においても有効性が示されている.一方で,物理的な共同鑑賞者や専門的なファシリテータが不在の場合,十分な対話や鑑賞が困難となる課題が存在する.また,LLMエージェントを用いた対話形式による絵画鑑賞支援の先行研究では,対話型エージェントが学習者の理解レベルに応じた応答を行う必要があることが指摘されている.本研究では,この課題に着目し,鑑賞者の絵画理解のレベルに応じた発話を行う対話型鑑賞エージェントを設計した.提案手法では,AIエージェントが鑑賞者の理解度を判定し,その判定結果に基づき質問や意見を適切に修正することで,段階的に鑑賞体験を深めるシステムを提供する.