[8J]LLMの社会応用

14:45 〜 15:05

[8J-04] 地物カテゴリとユーザ要求に対するLLMを用いた連想に基づく検索対象の拡張

*鍜治 駿斗¹、大岡 麗¹、北山 大輔¹ (1. 工学院大学)

発表者区分：学生
論文種別：ショートペーパー
インタラクティブ発表：なし

キーワード：

地図検索、大規模言語モデル、検索支援、キーワード拡張

旅行の行先や飲食店の選択など，地物検索は一般的によく用いられる．ユーザは地物を検索する際に，今回の検索意図からはずれた結果が出ても，「旅行時に一緒に行く場所」「別の機会に訪れたときに行く場所」として有益な結果が出る場合がある．しかし，一般的な検索時には現在の目的にフォーカスしていて，なかなか検索意図外のものが目に入りにくい．そこで，ユーザの検索キーワードから連想される「潜在的な要求」に合致しそうな検索結果を同時に提示することで，「旅行時に一緒に行く場所」「別の機会に訪れたときに行く場所」を目にする機会を増やすことを考える．本研究では，ユーザの行きたい地物とそこで何をしたいのかという要求からユーザの潜在的な要求について大規模言語モデルを用いて推定し，潜在的な要求に合致する体験ができる地物検索を行うシステムを作成した．システムの評価実験により，大規模言語モデルを用いた連想による地物検索は入力形式によってはユーザの興味を引く地物検索が可能であることが示唆された．