[8J]LLMの社会応用

15:05 〜 15:30

[8J-05] 居住者レビューと地図画像を用いた対照学習に基づく自然言語による地域検索手法

*福地 湧¹、牛尼 剛聡²、田中 克己¹、角谷 和俊¹ (1. 関西学院大学総合政策研究科社会情報デザイン研究室、2. 九州大学)

発表者区分：学生
論文種別：ロングペーパー
インタラクティブ発表：あり

キーワード：

地理情報検索、地域特性、地理オブジェクト、機械学習、自然言語処理

本研究では，自然言語による地域検索手法を実現するための居住者レビューと地図画像の対照学習手法を提案する．地域検索においては，「通勤のしやすさ」や「子育てのしやすさ」といった地域特性が重要な意味を持つ．たとえば，共働きの子連れの夫婦が引っ越しをする際には，「通勤しやすく，子育て環境も充実した地域」といった検索要求が考えられる．本研究では地域の居住者が記述したレビューと地図画像の対照学習を利用して，ユーザが自然言語で記述したクエリを満たす地域を検索する手法を提案する．各地域に投稿されているレビュー数は多く，記述の観点も多様であるためLLMによりレビューを要約して，地図画像とのペアを学習する．評価実験では提案する地域特性予測モデルの性能を評価するために未学習の地域の地図画像とテキストの類似度を予測するタスクを実施した．