講演情報

[8K-02]ドライアイ予防のための意識的瞬目促進システムの開発

*橘 由翔1、福原 義久1 (1. 武蔵野大学データサイエンス学部データサイエンス学科)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり

キーワード:

画像認識、行動解析、UI・UX、HCI

本稿では,PCの内蔵カメラを用いた意識的瞬目促進システムを開発し,その有効性を検証した.従来,人間の瞬目すなわちまばたきの頻度は1分間に約15回とされているが,デジタルデバイス使用時には4~7回/分まで減少するといわれている.瞬きを怠ると,涙液層が不安定となることでドライアイになりやすくなり,結果的に一時的な視力低下を引きおこすといわれている.本方式では,PCの内蔵カメラから得られたユーザーの顔画像から,瞬目をリアルタイムで検出するシステムを開発した.そして適切な瞬目のタイミングを画面上に可視化することで,意識的な瞬目を促す手法を実現し,システム非使用時と使用時の瞬目データを比較することで,システムが瞬目頻度と眼の健康に与える影響を考察した.本方式を用いることにより,デジタル機器が普及した現代社会における目の健康維持を目指す.