講演情報
[8K-04]けが予防を目的とした跳躍動作の継続的計測による運動特性の評価
*岩本 駿平1、松下 光範2、堀 寛史4、杉本 明文3 (1. 関西大学大学院 総合情報学研究科、2. 関西大学 総合情報学部、3. 藍野大学 医療保健学部、4. 甲南女子大学 看護リハビリテーション学部)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
スポーツデータ、行動解析、医療・ヘルスケア、ユーザ支援
成長期の子供は骨密度や柔軟性の低下,身体バランスの不均衡が生じやすく,特に下肢部のけがが多発すると指摘されている.けがのリスクを低減し,運動パフォーマンスを向上させるためには,正しい姿勢や適切なトレーニングが重要である.本研究では,跳躍動作時のセンサデータを用いて運動能力やフォームなどの運動特性を評価するシステムを開発する.Apple WatchとiPhoneを膝と腹部に装着し,加速度およびクォータニオンから跳躍高や着地時間,膝の開き具合,姿勢の傾きを算出し,運動特性を評価する.さらに,理学療法士が目視で評価したデータを基に機械学習モデルを構築し,得られたセンサデータや算出した結果を入力として,跳躍中の不安定なフォームやけがのリスクが高まる要因を推定する.これにより,理学療法士の評価と同様の結果を自動的に導き出し,運動能力とフォームの両面からリスク要因をフィードバックすることを目指した.本システムにより,簡易かつ頻繁な運動特性評価が可能となり,個人が自身の成長や衰退の状態を把握することで,運動に対する意識の向上や,けが予防への意識の変化が見られた.