講演情報
[8L-01]Lomb-Scargle法とPhase-Folding法を用いた高速かつ高精度な変動天体の周期解析手法
*小野 晴樹1、中西 宏和1、藤原 靖宏2、鬼塚 真1 (1. 大阪大学大学院情報科学研究科、2. 日本電信電話株式会社)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
周期解析、変動天体、光度曲線
本研究では,変動天体の周期解析において高精度かつ高速な手法を提案する.既存のPhase-Folding法やLomb-Scargle periodogram法は,全候補周期に対するFoldingの実施や観測点間距離の利用により,解析速度や精度に課題がある.本提案では,まずLomb-Scargle periodogram法を用いて高いパワースペクトルを持つ候補周期を抽出し,次にPhase-Folding法を適用して観測点と推定曲線の誤差を基に周期を評価する.この際,Lomb-Scargle法では倍角の公式を使用して速度を向上させ,精度向上にはスプライン補間と多項式フィッティングを活用する.実験では,3つの実データセットで提案手法が既存手法を上回る高速性と高精度を実証した.