講演情報
[8L-05]センサー未設置地点における定点風速予測の精度向上手法
*草山 雅斗1、伊藤 寛祥1、京谷 辰哉1、金川 平志郎2、鈴木 章央3、ジョーンス 智郎3、友岡 誠一朗4、小室 仁4、横山 淑紀4、森嶋 厚行1 (1. 筑波大学、2. Newcastle University、3. 株式会社Techno.send、4. シスメット株式会社)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
時空間データ、風速予測
地図上でのある定点が与えられたときに,その定点の風速を予測する定点風速予測は様々な領域において重要であり,風力発電予測や防災など用途は多岐に及ぶ.予測データには,気象庁の公開するGPV(Grid Point Value)データという気象予測データがある.GPVデータは,気象庁がスーパーコンピュータで地球の大気をモデル化し,世界の気象状況を解析・予測したものである.GPVデータにはLFM,MSM,GSM等の種類があり,これらはグリッドの細かさや予測可能な時間が異なる.しかし,これらを定点風速予測に利用するには,いずれのGPVデータもグリッドの解像度が大きく,定点予測は近似的なものとなることから,定点風速予測は必ずしも高精度にはならないという問題がある.本論文では,全国に設置されている地域気象観測システムであるアメダスの観測値と組み合わせることにより,定点風速予測の精度向上が可能かを検証する.具体的には(1) 全体的にはグリッドが最も小さいLFMの予測性能が高いが,それが与えられた定点においてどの程度成立するのか.(2) これらのGPVデータをどのようにアメダスの観測値と組み合わせれば定点予測の精度が向上するのか,という二つの問題について検証した.