講演情報
[9F-01]事実確認支援のための言説と統計データ関連箇所との整合性検証
*樫山 和貴1、宮森 恒1 (1. 京都産業大学 情報理工学部 宮森研究室)
発表者区分:学生
論文種別:ショートペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ショートペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
事実確認支援、統計データ検索、整合性検証、含意関係認識、ソーシャルメディア
本稿では,SNS等における言説の真偽判定を支援するため,統計データを活用して言説と統計データの関連箇所の整合性を検証する問題に取り組む.従来の手法では,言説の真偽判定が主にテキストマイニングや単純な情報検索に依存しており,文脈や暗黙的な意味関係を捉えることが難しいという課題がある. 本稿では,言説テキストと統計データ関連箇所の整合性検証を,含意関係認識の問題として捉える.この問題を扱うためには,言説テキスト,統計データ関連箇所,含意関係ラベル(含意/矛盾/中立)の3つ組から構成されるデータセットが必要となるが,従来研究ではこのようなデータセットは提供されていない.そこで本稿では,本整合性検証に必要となるデータセット構築に焦点を当てる.具体的には,統計データとその内部の関連箇所から,言説テキストに相当するテキストをLLMを活用して生成する.その後,含意関係ラベルに応じてテキストを修正し,データセットを構築する.実験では,さまざまな手法で生成したデータセットの妥当性を評価する.また,構築したデータセットを用いて含意関係認識モデルの性能を評価する.