講演情報
[9H-02]アニメーション編集のための音声の韻律情報を利用した緩急表現の制御
*冨田 真以1、牛尼 剛聡2 (1. 九州大学芸術工学部芸術情報設計学科、2. 九州大学大学院芸術工学研究院)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:あり
キーワード:
音声、韻律情報、深層学習、映像編集、イージング
本研究は,音声入力によるデジタルコンテンツ編集の可能性を検討するために,音声の韻律情報を活用した機械学習モデルを用いたアニメーションの緩急の制御手法を開発することを目的とする.映像編集ソフトでアニメーションの緩急表現の制御(イージング)を行う一般的な方法は,ベジェ曲線で構成されたイーズカーブをマウス操作や数値入力で調整するものである.しかし,この方法は直感的でなく,初心者には困難である.また,アニメーションの緩急の度合いを声で表現する際,その表現方法は規格化されていないため,他者に対し正確に意図を伝えることが困難な場合がある.本研究では,この問題に注目し,ユーザが求めるイージングを声で表現し,その音声データに含まれる韻律情報に着目することで,音声からイージングの効果に関する特徴量を機械学習モデルによって予測する手法を提案する.本研究では,分類モデルを構築することで,提案手法の有効性を検証する実験を実施した.結果,事前収録された音声を用いた教師ありモデルで,イージングパターンの分類がある程度可能であることが示された.