講演情報

[9L-02]プリント基板組立てにおける製作物の写真と作業手順書の紐づけ手法

*川勝 裕太1、田中 剛1、遠藤 雅樹2、秋葉 将和1、堀田 忠義1 (1. 職業能力開発総合大学校 電子情報専攻 情報処理ユニット、2. 職業能力開発総合大学校 電子情報専攻 情報ネットワークユニット)
発表者区分:学生
論文種別:ロングペーパー
インタラクティブ発表:なし

キーワード:

プリント基板組立て、図形検出、文字認識、画像と文字の紐づけ、作業手順書

現在、技能検定に代表されるものづくり技能の評価において、2つの問題があると考える。評価がばらつく可能性、評価基準作成の手間の2つである。この問題を解決するため、プリント基板組立ての製作物の写真と作業手順書から完成品の出来栄えを自動評価する技術が必要になると考えられる。そこで本研究では、製作物の写真と作業手順書の情報を自動的に紐づける技術を提案する。画像情報である製作写真と文字情報を自動的に紐づけするためには、製作物の写真上に存在している部品の認識と作業手順書の部品番号の認識をし、自動的にそれらの紐づけをする必要がある。具体的な方法として、作業手順書には、部品の配置場所と部品番号が図と文字で示されており、これを基に部品位置と部品番号を座標として取得する。次に、製作写真の部品位置と重ね合わせることで紐づけを行うが、高さのある部品は検出した図形とずれが生じてしまうため高さによる補正を行った。検証には3種類のプリント基板を使用し、図形検出の精度は9割、文字検出の精度は8割を達成。結果として、製作物写真と作業手順書の出来栄え情報を約7割の精度で紐づけることが可能であることを確認した。