セッション詳細
[FC2]気候変動への適応と緩和そして生物多様性保全に貢献するNbS:印旛沼流域での研究と実践
2024年9月18日(水) 14:00 〜 16:00
C会場(3C会議室)
企画者:西廣淳(国立環境研究所)、大槻順朗(山梨大)、安立美奈子(東邦大)
【企画者】
西廣淳(国立環境研究所)、大槻順朗(山梨大)、安立美奈子(東邦大)
【内容】
気候変動と生物多様性の損失は相互に関係しあう課題であり、ともに経済や社会に対する大きなリスクなっている。自然に基づく解決策(NbS)は、気候変動への適応と緩和ならびに生物多様性保全のシナジーを生むアプローチとなることが期待されている。しかしNbSの計画や評価の方法論は十分に確立されていない。世界的にみて降水量が多く、植物のバイオマス成長が速いモンスーンアジアにおけるNbSの検討は特に不足している。提案者らは環境研究総合推進費「気候変動適応と緩和に貢献するNbS-流域スケールでの研究-」において、印旛沼流域(千葉県)をモデル流域として、効果的な生態系管理とその空間計画論を研究するとともに、企業・市民・自治体と連携した実践を進めている。本集会ではプロジェクトの中間的な成果を報告し、NbSの有効性や課題について議論する。
【プログラム】
・「流域スケールのNbS研究と実践」西廣淳・平野佑奈(国環研)
・「耕作放棄地の再湿地化によるNbS洪水緩和策について」大槻順朗(山梨大)
・「谷津の再湿地化による栄養塩の流出抑制効果」横山智子(千葉県環境研究センター)
・「谷津湿地における溶存メタン濃度の変動要因」土屋健司(国環研)
・「放棄竹林における炭素固定量とバイオ炭生産量」安立美奈子(東邦大)
・総合討論