講演情報

[FC3-01]これからのダムの生態系管理はどうあるべきか?

*一柳 英隆1 (1. 一般財団法人水源地環境センター)
ダムは貯水、流況変化、土砂移動遮断、有機物・栄養塩循環の改変等を通じて流域生態系に影響を与えます。水源地生態研究会は1998年以来、この影響を科学的に理解し、望ましいダム水源地域と管理のあり方を研究してきました。ダム水源地域のあり方を考えるためには、ダムによって変質した生態系の回復だけにとどまらず、気候変動や社会情勢の変化を背景に、流域の生態系や生物多様性をより健全化するダム管理とはどうあるべきかを考える必要があります。水源地生態研究会5年間の研究タームを終え、次のフェーズへ移行するにあたり、今回の自由集会では、同研究会の一部の成果を基に、これからのダム管理のあり方について議論を深めたいと思います。