講演情報

[T16-O-1]房総半島南端地域に分布する海成層のボーリングコアから得られた超高時間分解能を持つガウス−松山地磁気逆転記録

*岡田 誠1、柚原 涼花1、長友 大輝1、菅沼 悠介2 (1. 茨城大学、2. 国立極地研究所)
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キーワード:

地磁気逆転、第四系基底、ガウスー松山境界

 第四系基底部の目安となっているガウス-松山地磁気逆転境界(G-M境界)の詳細な古地磁気記録を得るため,2021年に海成鮮新−更新統千倉層群の第四系基底部付近において定方位ボーリングコア掘削を実施した.掘削は約50°の傾斜角を持つ層理面に対してほぼ垂直に行った.その結果,51mにわたるほぼ欠落の無い砂岩-シルト岩互層から成るコア(GM-1コア)を採取することができた.GM-1について,高知大学海洋コア国際研究所においてコアの切断や非破壊計測を行った後,層厚間隔約1mで有孔虫抽出用試料を採取した.それらより底生有孔虫の抽出を行い国立科学博物館筑波実験施設において酸素同位体比測定を行い,LR04カーブとの対比より両コアにおける年代モデルを構築した.その結果,GM-1コアはMIS(海洋同位体ステージ)102-G3をカバーすることがわかった.一方,古地磁気測定用として1辺2cmの古地磁気測定用の立方体試料を層厚方向に連続的にサンプリングした.これまでに,深度約15mまでについて連続的に,そこから深度約39mまでの間について約10cm間隔の試料について古地磁気測定を実施した.古地磁気測定は325℃の1回熱消磁と0-80mTまでの段階交流消磁の組合せによるハイブリッド消磁により実施した.その結果, GM-1コアの深度10m付近の層準(MIS103最暖期に対応)でG-M境界を示すVGP(見かけの磁極)の赤道付近の通過とRPIの極小が確認された.また,約1m間隔で実施した10Beの測定より,宇宙線強度の極大を示す10Be/9Beのピーク位置がRPI極小付近で確認された.本結果を北大西洋のIODP Site U1314で確認されたG-M境界の古地磁気記録 (Ohno et al., 2012)と比較した結果,両者のVGPのみならずRPI変動もよく一致していた.今後詳細な対比をおこなう事で,地磁気逆転メカニズムの解明に資する知見が得られると期待される.
References
Ohno et al., 2012, doi: 10.1029/2012GC004080

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