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[G-P-39]能登半島および宝達山に分布する飛騨花崗岩類と飛騨変成岩類の岩石学的特徴とジルコンU-Pb年代

*小笠原 正継1、福山 繭子2 (1. ジパング ジオサイエンス ラボ、2. 秋田大学)
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キーワード:

飛騨帯、花崗岩類、ジルコンU-Pb年代

 能登半島には第三系と第四系が広く分布しているが、その基盤として飛騨帯の花崗岩類や片麻岩類が小規模に分布する。またさらに南側の宝達山には飛騨帯の花崗岩類や片麻岩類がまとまって露出する。本研究ではこれらの飛騨帯の岩石の特徴とジルコンU-Pb年代を報告する。
1)穴水市上中および輪島市門前町清沢の花崗岩類
 この2地点は能登半島に分布する飛騨帯の岩石のうち、最も北部に分布する。粗粒の閃緑岩とそれを貫くアプライト質花崗岩からなる。いずれも風化すると赤色を呈する。
2)志賀町富来の北方の大福寺周辺と鹿頭海岸の花崗岩類と片麻岩類
 大福寺の東の高爪山の南に露出する石英モンゾニ岩からは、189.5± 1.8 MaのジルコンU-Pb年代が得られており、また大福寺の南の林道に分布する花崗閃緑岩からは186.8± 1.6 MaのジルコンU-Pb年代が得られている。これらの年代は、これらの花崗岩類が、飛騨帯の新期花崗岩に区分されることを示している。また、後者の花崗閃緑岩のジルコン粒子にはコアが認められ、そのジルコンU-Pb年代は237.7± 1.6 Maである。これは飛騨帯の古期花崗岩類の年代であり、花崗閃緑岩の起源マグマまたはマグマの貫入過程で飛騨帯の古期花崗岩類のジルコンを取り込んだことを示しており、能登半島においても地下には飛騨帯古期花崗岩類が存在することを示唆する。
 鹿頭海岸には、海岸沿いに1.3 kmにわたり、飛騨帯の花崗岩類と片麻岩類が分布する。2014年1月1日に発生した能登半島地震により、海岸が隆起し、飛騨帯の岩石が従来よりも広い範囲に露出するようになった。片麻岩類は花崗岩類の中にゼノリスとして取り込まれているほか、片麻岩の層状構造に平行な岩体としても分布する。花崗岩類には花崗閃緑岩から優白質の花崗岩類まで多様な岩相が含まれる。
3)石動山の北、中能登町二宮本地域には粗粒の花崗閃緑岩と飛騨片麻岩が分布する。飛騨片麻岩は花崗閃緑岩の南に比較的広く分布する。
4)宝達山の飛騨帯花崗岩類宝達山を中心に飛騨花崗岩類が約5 km x 5 kmの範囲に分布する。この岩体は主として花崗閃緑岩からなるが、一部にはアプライト脈が発達する。
 本研究では、上記の飛騨帯花崗岩類について岩石学的特徴とジルコンのU-Pb年代から、能登半島および宝達山地域における火成活動をまとめ、飛騨帯主要部の火成活動との対比を行う。

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